体の不安シリーズ「呼吸が浅い」

そこまで深刻ではないけれど何だか不安な体の症状って、実は皆様1つや2つはあったりしませんか?そんな心配ごと達に焦点を当ててお答えするシリーズです。

今回は「呼吸が浅い」です。

人は普段、呼吸をしています。しなければ生きられません。そんな当たり前の「呼吸」、その呼吸がしづらいとか、呼吸が浅い、etc.感じた事はありますか?

そこまで苦しいわけじゃないし、病気なわけでも無いけど、時々感じては不安になる「呼吸の浅さ」、その原因、体に出る影響、そして対策を簡単にご説明します。

◉主な原因その1「背中が丸い、背骨の動きが硬い」

呼吸とは、胸郭が拡がることによって中の肺も拡がり、空気が自然と入って来るという仕組みです。胸郭が拡がらなければ自ずと空気が入りにくくなり、呼吸が浅くなります。

胸郭が広がらない要因としては、長時間の悪姿勢や運動不足、加齢、猫背などにより、胸郭を動かす横隔膜という筋肉が上手に動かなかったり、肺が圧迫された状態となってうまく広がらない事などが挙げられます。

◉主な原因その2「自律神経の乱れ」

日々の生活リズムや環境の変化、ストレス、内臓温度が下がるetc.、自律神経を乱す要因は様々です。それらが原因で交感神経が常に過緊張した状態が続くと、呼吸に関係する筋肉が緊張し、上手に息を吸うことが出来なくなってしまいます。息を吐くことがメインとなり、呼吸は早く、浅くなります。動悸がしたり、脈が早くなって苦しい感じがすることも。

では、体にどんな影響がでるのかと言うと、、、

◎朝起きた時に体がダルい

◎疲れが取れにくい

睡眠時でも交感神経の緊張が抜けず、良い睡眠が取りづらくなるため。

◎脱力感、無気力感

自律神経の乱れにより、副交換神経の過剰反応が必要な時以外でも出てしまうため。

◎イライラ、焦燥感

自律神経の乱れにより、交感神経の過剰反応が随時抑えきれなくなるため。

◎生活中、仕事中にアクビが良く出る

脳に行く酸素量が減り、体が空気を多く取り入れようとするため。

◎肩こり、頭痛、腰痛

自律神経の乱れと姿勢の悪化により、脳が痛みを感じやすくなってしまうため。

◎太りやすくなる、むくみやすくなる

呼吸による代謝が落ちて、老廃物が溜まったり、エネルギーを燃焼しづらくなるため。

対策として、深呼吸をすることはもちろん大事ですが、呼吸が浅い体になってしまっているとなかなか深呼吸も出来ないもの。

そこで、呼吸に大事な胸郭を広げるための、写真のようなストレッチが有効。タオルを両手で持って、外側に広げながら挙げられるところまで挙げます。この時、胸を張って、肩甲骨と背骨の真ん中から腕を上げていくような意識を持つことが大事です。胸郭を広げ、背骨(胸椎)を伸ばすことで多く息を吸える様になるだけでなく、姿勢改善にもつながって自律神経が安定します。ぜひ、無理の無いように行ってみてください。

また、当院では呼吸に関わる「胸椎」や「肩甲骨」を、痛みなく、体への負担無く動かしたり働きを改善する「理学矯正」を受けられます。ぜひご相談下さい。

貴虎整骨院   貴虎針灸院

全国冷え症研究所 研究・治療本部 シェイプロック銀座 研究・開発本部